【会場風景】
【ボールパーソン】



■大会後記■
【シャトリエのラコストサイドの二人】
この時期のパリはとても穏やかな気候なのですが、時折天気が崩れ、それも試合中が多いように感じるのは大会関係者の誰もが勝手に思っている事なのでしょうか。そんな心配も今年は全くありませんでした。最終日にちょっと降り試合中断がありましたが、それもほんの15分位でその後のウォーミングアップ無しで中断前のポイントの続きを行いましたから、雨はなかったと言っていいでしょう。その時のサーバーはナダル、しかもカウントがジュースから再開という難しい局面でした。そして案の定ナダルがサーブを落とし更にもつれていく事になりましたから、雨が降る事は勿論中断は試合の流れに大きく影響するものですね。しかし大会期間中の15日間こんな天気が続いたのは私が関わり始めてから20年で初めて事だと思います。但し夜は最終日前夜と当日夜、それは雷を伴って激しく降ったようです。というのはカーテンを閉めた部屋はその音が聞こえないのです。いや、良く寝ていたのかもしれません。今夜帰路につきます。この大会後記がホテルを出るまでにどれくらい書けるか分かりません。続きはまたもや飛行機の中になりそうです。今回も多くの方々に見て頂きました。心からお礼を申し上げます。
(JUN 09 '11 柳 恵誌郎)


【ラインパーソン】
【ランラン】
【選手の出を待つ人達】


 【男子】

大会前にはジョコビッチ(2シード セルビア)一色でした。全てのマスコミがジョコビッチの動きを取り上げもう優勝は決まり、そしてランク1位へと叫んでいるかのようでした。それもそのはずです。今期負け知らず、フェデラー(3シード スイス)に連勝しナダルに(1シード スペイン)にも4連勝とトップ2人を圧倒する結果を残して来たのですから無理もありません。そのテニス振りは落ちつきバランスの取れた姿から打ち出されるショットは正確そのもの、もともと精度の高さをずっと指摘してきました。それが遥かにしっかりコントロールされるテニスに皆驚嘆していました。
トップシードのナダルはフェデラーからトップの座を奪い取り盤石の感がありましたが、ジョコビッチに破れだし不安からか態度にも言葉にもこれまでの彼とは思えない感じでした。今回本当に自分が勝てると信じていたとはとても思えません。
一方のフェデラー、私はこの所常々話していました。依然なかったミスの多さとナダル対策と思われるバックスピンでどうしても遅れを取りジョコビッチ、ナダルには難しいのではないかと。でもとにかく驚きました。あきれたと言った方が正確かもしれません。フェデラーにミスがなくそれもバックスピンで対ジョコビッチ戦は全く互角に渡り合えてのですから。しかもバックスピン以外は元々フェデラーの方に分があるのですから勝つのが当然かもしれません。決勝でナダルに敗れましたが、内容では勝っていたと思います。フェデラーのこのテニスがまたこれからも続けばこの3者の争いはまた大変な事になるでしょう。でも本当に今回のようなテニスをフェデラーが続ける事ができるかどうか、これはまた次の試合を見ない事には確たる言葉はないと思います。ナダルも優勝ですから、気持も一新してプレーに専念すると思います。しかし練習や全てを含めてこれまでのようなやり方ではなくなっていくような感じがしています。
ベスト4にはマレー(イギリス 4シード)が苦戦しながらも残ってきました。確かに以前より勝負を早めようとしています。しかしこのクレーでは他のコートのようには巧くできないようです。5シードのソダーリング(スウェーデン)、9シードの地元モンフィス(フランス)は持ち味を発揮してそれぞれナダル、フェデラーに挑みました。しかしベルディヒ(6シード チェコ)、フェレール(7シード スペイン)、メルツァー(オーストリア)といった上位シード選手は良さを見る事はありませんでした。オーストラリアで一躍注目をあびたウクライナのボルゴポロフは、クレーコートが得意ではないようでメルボルンのような結果は出せませんでした。次のウインブルドンでのプレーに注目したいと思います。今回特に気になった選手はもう若くはありませんが、2回戦でナダルと対戦した同じスペインのアンドゥハルです。選手として活躍し始めたのが遅いのか私は全く知りませんでしたが、トップシードのナダルに対してストローク戦で圧倒しました。とにかく打点を早めフラット系のボールは凄まじい破壊力を秘めスコアこそストレートでしたが、見ていてナダルが勝ったのが不思議なくらい、頼もしい選手が出てきました。
日本期待の錦織は2回戦で31シード、ウクライナのスタコウスキーに惜敗です。自分と同じような力の選手が大勢いるという事で今後が待たれます。また添田も12シードのユーズニーに挑戦し善戦しました。もつれたファストを取っていたらと残念です。



■2011 Roland Garros/ベスト8■


【男子ドロー表】


【女子ドロー表】




 【女子】

アジア初のグランドスラム優勝です。中国のリー(6シード)がやりました。先のオーストラリアンオープン決勝で優勝したクライシュテルスに対して堂々と渡り合い、あの強豪の強いテニスに一歩もひけを取らずむしろ打ち勝ったあの姿に私は彼女への期待を膨らましていました。でもまさか本当に優勝するとは、嬉しさ一杯です。というのも私はアジア全体がレベルアップしてこそ日本テニスも上へいけるようになってくると常々思っているからです。今回は東洋人として身体の大きな人達のパワーに負ける事なく真っ向勝負での勝利です。これこそ待ち望んでいた優勝でした。
決勝で敗れたスキアボーネ(5シード イタリア)はこれまた私の好きな選手で、トップスピンやスライス、ロブにドロップショットと男性並みの体力をみせそのプレー振りは正に野武士のような雰囲気をかもし出します。恐らく彼女にしか出来ないテニス、遅くして大成したいい模範となるプレーヤー、これからもまだまだ活躍してくれるでしょう。
ベスト4にはフランスのバルトリ(11シード)、そしてロシアのシャラポワ(7シード)が入りました。バルトリはウインブルドンで決勝まで進出した事のある、これまた個性派の選手。自分のリズムをかたくなに守り左右ダブルハンドで強力なフラット系のストロークを展開しました。地元の期待もあってそのファイト振りは凄まじく観客を熱狂させました。もう一人のシャラポワが早くなってのプレー、若い人達のテニスに遅れを取りがちだった彼女がそれこそ懸命の練習で動き負けないテニスで上位シードとして帰って来たのです。身体が一回りしまったようでその動きの良さとショットの鋭さは若い人達のテニスに全く負けてはいません。優勝するのではと思っていた人も多かったようです。この準決勝に残った4人はそれぞれに個性の強いテニスでテニスの醍醐味を味合わせてくれました。
残念だったのはトップシードのウォズニアッキ(デンマーク)、2シードのクライシュテルス(ベルギー)、そして3シードのズボナレワ(ロシア)が殆ど良さを発揮しないままに敗れてしまった事です。クライシュテルスは大会前から故障等でいろいろ言われていましたので仕方がないかもしれませんが、ウォズニアッキとズボナレワは、そのテニスに何かもうひとつ不足しているものがあるようで、このままではグランドスラムでの優勝は難しいかもしれません。4シードのアザレンカ(ベラルーシ)は積極的なテニスを見せました。殆どベースライン内での早いテニスで将来を先取りするようなプレー、まだミスが目立ちますがとても気になる選手です。また今回私が最も気に留めた選手がいます。それはパブリュチェンコワ(14シード ロシア)です。19才で身体が大きくまだ動きに遅れる所もありましたが、その落ち着きと高い打点からの強打は凄いものがあり、あのスキアボーネに対し1-6、1-4とリードしてあと一歩まで追いつめたのですからその力が分かろうというものです。スキアボーネの変化技に逆転を許しましたが、動きがもっと早くなり経験をもっともっと積んでくればこの人も大きくなる予感がします。
日本選手では森田がいよいよ確実になってきました。そのテニスのスピードはもう強い選手と互角に戦えるまでになりました。後は状況をみてどのようなショットややり方をしていくかという所でしょうか。波形も本戦にストレートインで頑張りました。ただクルム伊達はテニスを覚えられたのか或は本人の調子が良くなかったのか初戦でいい所なく敗れてしまいました。こんなクルム伊達を見たのは初めてです。今後がどんなプレーを見せてくれるか気になります。


【シャトリエの私】
【コート4入り口】
【シャトリエ】


■2011 Roland Garros Gallery■
【準備に追われる技術陣】 【打ち合わせ】 【4銃士広場】

【ゲート】 【シャトリエ】 【コート1】

【練習中の伊達とドキッチ】 【巨体で歌いまくるビックアリ】 【会場内標識】

【メディアガイド】 【グリフ内】 【道路上で見るラケット案内】

【案内所】 【今年から新しい使用球です】 【コーヒーブレィク】

【シャトリエ 記者席から】 【テレビコンパウンド入り口】 【休憩】

【ラインパーソンの交代】 【高く見えるエッフェル塔】 【シャトリエ】

【シャトリエのラコステ】 【コート4】 【プジョーの展示場】

【観客】 【ボールパーソン】 【ランラン上空のスカイカム】

【休憩】 【防寒服をきた案内人】 【コートランランの選手通用口】

【観客】 【家族】 【Griffu内】

【マルセルベルナール通り】 【オフィシャル】 【交代期のラインパーソン】

【シャトリエ】 【ランラン】 【スキアボーネのバックハンド】

【家族】 【アイスクリーム】 【水まきのパフォーマンス】

【利用者の向こうに並ぶ自転車】 【コートランランの放送ブース】 【コートランランの放送ブース】