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■大会初日 5月22日(日)/試合結果■
【巨体で歌いまくるビックアリ】
3年振りのローランギャロスです。一昨年はインフルエンザの影響で東京での実況解説を行い、昨年は私はこちらにこないで東京に残っての仕事でした。しかしパリの街は全く関係ないように迎えてくれ、暖かな陽の光が眩しいくらいでした。そして今日は初日、相変わらず大勢の観客の声がこだましています。今年は男女共これまでとは違った大会になりそうです。というのは男子でジョコビッチがオーストラリアンオープンの勢いをそのままに更なる充実振りを発揮し、トップの座に着くのも時間の問題という状況、そして女子は本命不在の混沌とした中で新しいチャンピオンが誕生するのか全く予測がつかないからです。そして錦織が初戦を完勝という形で勝利し、私達の意気も盛り上がりました。強くなっていく錦織に期待が大きくなっていきます。
最初の写真は巨大を誇るかアメリカの有名なホッパー、その名もビッグアリという人です。昨日のジュニアディに参加して大変人気でした。何曲も歌い続けるスタミナにもびっくり、パリまで出かけてくるすから凄い人なのでしょう。私はその迫力に圧倒されていました。キッズの人気は最高のようです。
 ◆男子シングルス1回戦
   ☆錦織 圭(JPN) 61 63 64 Yen-Hsum・ルー(TPE)

錦織が体調面とかの不安を吹き飛ばすかのような、強いショットの連続でルーに全くゆとりを持たせない試合ぶりに見えました。この試合に特別な意識を持つのかルーはいつもより強打でアグレッシブに攻めの姿勢を保とうとしても、返す錦織のショットにどうしても無理をしてしまう感じでそれだけ錦織のテニスの大きさを感じさせた試合でした。錦織がこのままいけばとの思いを皆が持ったのではないでしょうか。
   ☆[7] D・フェレール(ESP) 63 61 61 J・ニーミネン(FIN)

ニーミネンの流れに乗った強打とネットへの攻めはいつもても感心させられます。しかしフェレールはその上をいく素晴らしいボールコントロールでニーミネンに全く良さを発揮させませんでした。どこまでもしっかりボールを打ち続けるフェレール、どんなに走らされても必ず何かの意図を持っての返球は強くしかもコースを突き連続して相手に攻めの形を取らせません。ラリーごとにフェレールのショットに溜め息がでる程のゲームと言えるでしょう。


【準備に追われる技術陣】
【会場内標識】
【練習中の伊達とドキッチ】




■私の一言「 [VELIB] ベリブ」■
【利用者の向こうに並ぶ自転車】
4年前に「パリのトラム」を紹介しましたが、ここパリは今の状況から未来を見つめて新しい試みが次々と生まれているようです。元々車時代の社会におされて消えていった路面電車がエコと車の渋滞の対策としてパリ郊外を中心として復活を遂げ、今年は更に新しい路線もできていました。ゆくゆくはパリを包囲するように作られるという事です。そして今回は右写真の貸し自転車です。数十メートルおきに設置されていて50〜60台の自転車が整然と並んでいます。パリ市内の地図にもはっきり記されていてその数は大変なもので、近くの有料駐車場の事を考慮して何と1回29分で1ユーロと安い使用料に設定されています。ですから1ユーロ払って29分後に戻せばまた更に29分使用出来るとあってとても利用者が多いとの事です。このシステムを「VELIB」ベリブといいこの言葉はフランス語の自転車「Velo」と自由「Liberte」との組み合わせだという事です。しかもこの自転車の返却は借りた場所でなくてもどこの「VELIB」でも可能で、もし返す場所が満員の場合は15分以内の空きのある場所を教えてくれるという事ですから至れり尽くせりという感じです。そしてこの秋には電気自動車もこのようなシステムでパリ市内にお目見えするという事ですからまたびっくりです。勿論、設置に関しては綿密な調査の上行われているという事をご存知置き下さい。
(MAY 22 '11 柳 恵誌郎/Roland Garros)




■大会第2日目 5月23日(月)/試合展開予想■
 ◆女子シングルス1回戦
   M・ウダン(USA) vs [5] F・スキアボーネ(ITA)

2年前のUSオープンで活躍したウダン、あの思い切ったショットが目に浮かびます。昨年の覇者スキアボーネへの挑戦で果たしてどこまでその思い切ったショットが繰り出せるでしょうか。彼女に迷いはない筈でとにかく先手の強打で打ちまくると思います。しかし今のスキアボーネのテニスはスピンを主体とした自分の形を作ってしまいました。ボール回転を巧く使いその場にあうショットを次々に繰り出していきます。この変化を伴ったストロークをどこまでウダンが耐えきれるか、彼女にとってはとても厄介な相手になってくるでしょう。スキアボーネの声が響き渡る試合になるのではないでしょうか。スキアボーネ、断然有利。
 ◆男子シングルス1回戦
   T・デ バッカー(NED) vs [2] N・ジョコビッチ(SRB)

今の男子をリードする存在になってきたジョコビッチ、トップの座をナダルから奪い取るのは時間の問題のように思えます。ショットの精度の高さを常に話してきましたが、それに加えて更に厳しさが増してきました。しかもしぶとさも兼ね備え今彼を崩すのは至難の業のように感じています。今年のオーストラリアンオープンを制して以来彼のテニスは今最も良い時期に来ているようです。対するデバッカーはそういった事は十分承知の筈です。自分の最高のプレーを連続して行わない限り難しい以上、リスクをおかしても早さ、強さを全面に出しての戦いとなるでしょう。デバッカーにとっては難しい試合、どこまで対抗できるかという所です。
 ◆女子シングルス1回戦
   [1] C・ウォズニアッキ(DEN) vs クルム 伊達 公子(JPN)

クルム伊達の初戦は何とトップシードのウォズニアッキです。グランドスラムでの優勝経験はまだない彼女ですが、他の試合では圧倒的に良い成績を収めています。何と言ってもランク一位ですからそれもそのはずです。パワーにクライシュテルスやセレナ等のような感じはありませんが、とにかく動きが早く相手ボールにいろんな形で対応できるものを持っています。テニス巧者とも言えるくらいです。伊達は相手のボールをいち早く捉えて切り返す早さと鋭さのテニス、どんな選手に対しても決してひけを取らずむしろ試合を優位に進めていく事ができます。ただ、この所の伊達のテニスは覚えられてきたのか、早い展開を避けてペースを落とし緩めのボールを混ぜながらのストローク戦があってちょっと戸惑っているかのようです。最近の試合に初戦で敗退しているのにもそのような影響があるのかもしれません。しかし伊達にはそのテニスを変えるとは思えません。早めの勝負でミスなく巧く行く事を願うだけです。


【ゲート】
【シャトリエ】
【4銃士広場】