【コート7】
【放送ブース 木村アナと】



■大会最終日 9月12日(月)/試合結果■
【連日お世話になったバス】
今日は朝から好天機、決勝戦にふさわしい空模様です。開始時間が午後4時ということで私は12時半のバスに乗りました。ちょっと早かったのですがいつもは記者や関係者、選手、コーチ、そしてチケットを持つ観客等で一杯のバスも今日はかなり余裕がありゆったりと会場入りができました。そして打合せ等すませていよいよ大会の最終試合が始まりました。いやその試合の凄い事、確か昨年もこの選手の対決で大接戦になりました。しかし今年はその質が異なりました。一つ次元が高いというかもうこれから見る事が出来るかというくらいの凄いものでした。あまりの凄さに解説を忘れてのめり込んでいくような感じで、二人の選手にただ感服するばかりです。男子テニス界はこの二人がいれば大丈夫だと思うのは私だけではないと思います。
ハリケーンや雨にたたられた今大会、最終戦はきっちり締まって終わりました。右は会場入りしたバスです。いろいろと鮮やかに色彩ですね。大型で50人は十分乗れるでしょう。


【トイレ前】
【河路アナと伏見P】
【観客】




■2011 US Open/ベスト8■


【男子ドロー表】


【女子ドロー表】




■私の一言「改修のコート17」■
 グランドスラムの行われる会場は常に変化していきます。ここUSオープンのフラッシングメドウスも例外ではありません。一昨年大きなインドアコートが完成しました。テニスコートは勿論の事USTA(アメリカテニス協会)絡みの部署があり、USオープンのようなイベントの時にはジュニアを楽しませる趣向をこらしたものが作られ家族連れで込み合っています。そして今年はまた新しいものが誕生しました。それがこのコート17で昨年まで普通のコートでしたが、大きく改修されて4番目に大きなコートとしてお目見えしたのです。試合で使用されるコートは17面、そのうちショーコート(収容人員500人以上)はアーサーアッシュスタジアム(23,771人)、ルイアームストロングスタジアム(10,103人)、グランドスタンド(6,106人)、コート11(1,552人)、コート13(584人)、そして改修のコート17(2,800人)とその他5面となっています。この改修のコート17は地面より低い所に作られていて他にこういうコートを私は知りません。地面から掘り下げて作られている訳ですから下に広がるコートを見る事ができてとても見やすく感じます。ちょっとしたアイディアから生まれたのでしょうか、感心させられました。私が解説の仕事に関わって20年、初めの頃の観客数は40万人位だったと覚えていますが、今では70万人を超えるといいます。この大観衆が選手達のプレーでひきつけられるのは勿論ですが、大会側のいろいろな配慮があって更に魅力を感じるのに疑う余地もありません。そして観客を呼ぶ為にチケットの販売にも努力をしているようで私達が会場へ向かうバスにも関係者以外の人々が大勢乗り込んできます。恐らくチケット購入に何か協会絡みの方法があり、その購入者はバスの利用が可能なのでしょう。お陰でバスはいつも満員で大きな身体に押されて私は常に小さくなっています。
(SEP 04 '11 柳 恵誌郎/US open)




 ◆男子シングルス決勝
   ☆[1] N・ジョコビッチ(SRB) 62 64 67 61 [2] R・ナダル(ESP)

ジョコビッチ対フェデラーの準決勝が今大会一番の試合と思っていましたが、この決勝戦も素晴らしいものでした。二人のストローク戦の凄い事、これほど二人の持ち味を出しながらの激闘はずっと歴史に刻まれるべき試合ではないかとさえ思います。ナダルのフォアスピンはそのボールの跳ね方が一筋縄ではいきません。それでフェデラーはいつも苦しみます。対してジョコビッチはそのフォアをバックの高い打点からフラット系で打ちおろしてしまいます。二人の打つ位置が違いますから、どうしてもナダルはバックライン後方から下がってのストロークとなりますから、攻める機会が少なくなります。第1、2セットはその表れでした。現在この対戦前で5連勝のジョコビッチの勝ちがそこにある事は明白でした。従ってボールを支配する割合は圧倒的にジョコビッチですから、例えナダルのサーブゲームであってもレシーブからジョコビッチが攻め彼の流れでのラリーに終始したのです。所が懸命の巻き返しを図るナダル、ジョコビッチが2セットを取ってちょっと攻めが緩くなってきた機会を捉えて猛然と攻撃に移りました。信じられない位に深くコースを突くジョコビッチのボールがそうではなくなって、何とナダルの攻める姿が多くなり攻守の立場を超えたテニスがサードセットでした。しかし以前からそうであったように、ジョコビッチはフォースセットに入ると急にリラックスしたような状態でこれまでよりスピードを落としたサーブ、そしてストロークで対向し始めてまた様子が変わっていきました。スピードを落としても先に先に相手を振るようなコース取りがでてきて、さらにファストサーブがいい所にしっかり入ってナダルの攻めをぴしゃりと止めてみせました。もともと精度の高さを誇るジョコビッチならではのやり方ではなかったかと思います。腰を痛めた感じのジョコビッチ、それがかえってリラックスした状態に繋がってのではないでしょうか。ナダルには自分から攻めるチャンスが殆どありません。今後二人の対戦は続きますが、ナダルはジョコビッチのようにレシーブから攻めに入るような形を作らないと勝利する事は難しいと思います。これだけのプレーヤーですからサーブゲームを落とす事が少ない筈なのにジョコビッチはナダルのサーブを10回以上ブレイクしています。つまりレシーブ力の差がでた試合でもありました。平均ラリー数が7本を超し、3セットで3時間半とスコア以上に激しく打ち合った試合、トータル4時間10分のゲームは見ている方にとっては最高の醍醐味溢れる決勝戦といえるでしょう。


【コート11からアッシュを望む】
【アッシュスタジアム】
【出店】