【コート18】
【観客】



■大会第7日目 6月27日(月)/試合結果■
【センターコートのスコアボード】
大会1週目の日曜日(昨日)はミドルサンデーで試合は行われません。2週目に残った選手達はそれぞれの調整に追われるでしょうが、私達はまる一日休養できる日です。当然街に出たり行きたい場所へ行ったりと自由に行動出来る日です。しかしこれまで雨におびえた日々でしたが、昨日は何と青空で30度近くまで気温が上がりちょっと歩くだけで汗びっしょり、私は地下鉄を利用して中心部のオックスフォードサーカス周辺にでかけ街を散策してきました。そして今日は男女共にベスト8が出揃うというスーパーマンディ、4回戦の全てが行われました。どの試合も迫力がありました。特にナダル対デルポトロの試合は決勝戦ではないかと思わんばかりのスリルに満ちた内容で会場は拍手と歓声に包まれました。そして明日から準々決勝戦がはじまり今日に劣らぬ試合が続くと信じています。その試合状況を知らせるのがスコアボードです。写真はセンターコートに作られているもの、蔦が絡んで如何にも歴史を感じます。観客はこのボードをみて結果を知りその試合のスコアを確認する事が出来るという訳です。

それからお知らせしましたように、今回私の解説の仕事は今日で終わりました。テレビは他の解説者が務めていきます。このリポートは現場で試合を見てそして会場にいて書く事ができますが、離れて書く事はできません。それで今大会はこれで大会リポートを終わらせて頂きます。このリポートが少しでも皆様のお役に立てたならば幸せです。明日は帰路につきます。約12時間の飛行で成田ですが暑いようですね。
(JUN 27 '11 柳 恵誌郎/Wimbledon)
 ◆男子シングルス4回戦
   ☆[4] A・マレー(GBR) 76 63 62 [17] R・ガスケ(FRA)

ガスケが先行してマレーが追うという形が今回は違いました。マレーは今回ずっとみせていますが、立ち上がりから強い攻めで、ガスケの鋭いショット、特にバックスピンと激しく対等に打ち合いそれは激しさを極めました。ガスケのショットの鋭さ、強さに全く変わりはありませんが、それを受けるマレーのショットと動きが良くガスケが一気にリードしていくようにはならなかったのです。そしてガスケのネットへでてくるタイミングを巧く外しサイドを抜いたり、もつれた場面で強いサーブを入れたりとゲームを実に巧くものにしていきました。今回の勝負はマレーの勝ち、そういう感じです。
 ◆女子シングルス4回戦
   [23] V・ウイリアムズ(USA) 26 36 ☆[32] T・ピロンコバ(BUL)

やはりピロンコバはヴィーナスに強かった。一言でいえばそうなってしまうでしょう。いつもの強いヴィーナスはどこへ行ったといわんばかりのテニスでヴィーナスは敗れてしまいました。細い身体のピロンコバはヴィーナスの強打にフォアスライスを使って返球したり、或は強烈なエースを決められればそれは仕方がないと全く相手のテニスに気を取られる事なく、深く返しておきながらちょっとしたタイミングで突き刺さるようなボールを打ち込みポイントを上げていきました。あれだけ声をだしてボールを強打しても何食わぬ顔で返球してくる、ヴィーナスは途中で完全に自分を見失ったかのようでチャンスボールをことごとくミスする始末、もう勝つという事を忘れたようにさえ思える試合でした。
 ◆男子シングルス4回戦
   ☆[1] R・ナダル(ESP) 76 36 76 64 [24] J・デルポトロ(ARG)

デルポトロの強打は凄まじかった、直線的なボースは唸りをあげてナダル側に飛んでいきます。フォアのみならず高い打点からのバックもそして鋭いタッチをみせるネットプレーもどれを取ってもトップ4に劣らないプレー振り、いや本当に驚きでした。それに対してのナダルは初めからこれまでとは違う気持の高まりを最初から持っていて、最後まで途絶える事はありませんでした。それだけデルポトロを意識していたという事でしょうが、ボールのコースも追う姿勢もナダルの最高のプレーではなかったかと思える程でした。フォアスピンの威力はますます高まりこれを打ち崩す事は不可能ではないかとさえ感じさせます。今回トップ4は全員が素晴らししテニスを繰り広げていますが、やはりその中でもナダルのテニスが最も強いように見えました。今日のこの試合もベストマッチといえると思います。


【ウインブルドンカラー】
【下にコート18を見る】
【コート18】




■私の一言「マレーマウンド」■
 2011年のウインブルドンは出足から寒い日が続いています。この時期ロンドンは気候の変化が大きく度々雨の降る事は承知しているのですが、やはり始まってすぐから日程が順調に消化できないというのは今後の事を考えると心配になってしまいます。初日から順延の試合があり、今日の3日目も朝から雨でなかなかすんなりとはいきません。大会観戦を期待して難しいチケット購入をクリアした人々にとって試合がないという事、それはそれは悔しいに違いありません。しかしここウインブルドンセンターコートには2年前の2009年に屋根が作られました。雨が降ってもセンターコートだけは順調に試合が行われる訳です。でもセンターコートは全て指定席、そのチケットを持たない限り観戦はかないません。そうするとコート1の外に設置された大スクリーンを眺めての観戦となります。その場所はアオランギテラス、でもその名前を聞く事はありません。通称はつい先に引退した人気者、ヘンマンの名を取ってヘンマンヒルとして長く親しまれてきました。そのヘンマンの後を次ぐのがイギリス期待のマレー、ここは現在マレーマウンドと呼ばれるようになってきたのです。今日のマレーマウンドは傘をさしながらの大観衆で溢れていました。気温が低い事など全く気になりません。人々が見つめる画面にはかって15年前にそのセンターコートの準決勝で時のNo1グラフと大激戦を演じたクルム伊達が時を経て再登場し信じられない早いテニスでヴィーナスと凄まじい戦いをくりひろげました。雨の中での観衆はその試合に完全に酔いしれていました。クルム伊達の素晴らしさに感嘆です。
(JUN 22 '11 柳 恵誌郎/Wimbledon)


【コート14〜17】
【コート間】
【グッズショップ内】