■ブレィキングバリア■
2007年のUSオープン初日のナイトセッション、オープニングセレモニーは「ブレィキングバリア」。人種差別の中、黒人女性として初めてアルシア・ギブソンが全米選手権を制した時から50年を記念しての式典です。ギブソンと親交が深くテニスに親しむ元ニューヨーク市長のジェンキンス氏(写真 上)の挨拶では、ギブソンが偉業を成し遂げながらも中々好感を持って受け入れられずに大変な苦労をした事等の話があり胸を打たれました。私より10才以上の彼女ですからテニス界での名前と写真で見た顔しか知りませんでしたが、この式典の中で若い頃の彼女や当時の社会風景を知ってその困難さに頷けました。そして、今の社会で頑張る黒人女性達が赤い絨毯に立ちました。かってのアスリートや音楽家、政治家等各界の人達がいて黒人テニスプレーヤーであるアッシュの名前を冠したアッシュスタジアムに勢揃いした様は圧巻でした。皆が堂々として明るく手を取りあいソウル歌手アレサ・フランクリンの歌声に観客ともども歌いリズムを取る姿に見とれてしまいました。
こうしたテニスのイベントの中でテニス選手を讃えると共に社会への貢献を訴えるセレモニー、これこそ世界の人々に伝える最高のパフォーマンスではないでしょうか。
(AUG 28 '07 柳 恵誌郎/US open)